済州島は180万年前から10万年前までに起きた数回の火山活動によってできた島です。約4万年前には済州と韓半島、そして中国や日本の九州地方は陸地でつながっていました。済州市涯月邑にあるピレモッ洞窟と西帰浦市西帰洞にあるセンスグェ旧石器岩陰遺跡に残された地質学的・考古学的資料は、その当時の人々が行き来していたこと証明しています。韓半島から済州に移住した旧石器時代の人々は、主に洞窟や岩陰で生活しながら狩りや採集を行いました。彼らは各種打製石器や精巧に作られた石刃、細石刃などを生活道具として使いました。