石垣

石垣

黒色の玄武岩が複雑に積まれたやや低めの石垣は、済州の懐かしい風景の一つだ。済州の石垣は住居の塀を成す懐かしい空間であるオルレを作ったり、山や野原や墓を囲むサンダム(石垣)になったりもする。また、畑の境界を成すパッタムや海辺に積んで魚を捕まえるウォンダムになったりもする。そして、済州の強い風を弱くして家と農作物を保護する役割をする。石垣は済州の人々が不毛な火山島を賢く開拓した済州の文化遺産である。
ここに再現された石垣は、済州の伝統石垣であるウェダムを加時里村の石屋たちが二重塀形式で積んだものである。塀の内側には済州で日常的に使われていた石で作った生活用具を展示している。